【極珍】白亜紀　虫入り　ビルマ琥珀　水生昆虫　ミズムシ!!!（バーマイト　化石）

約1億年前（98.89+/-0.62 Ma）に起源をもつ、恐竜時代のビルマ琥珀（バーマイト）の虫入りです。 体長2.2ｍｍの保存状態の良い水棲昆虫のミズムシ Corixidae（カメムシ目）が含まれています。ですので後脚に明瞭な遊泳毛が観察できます。背面、腹面、左側面、頭部方向から観察できるように研磨しておきました（右側面からは、頭胸部に半透明の膜がかかっており不明瞭ですが、脚はクリアです）。背面の構造から、おそらく成虫です。形態の類似したマツモムシではないと思います。 半翅類は出品者の研究対象ではないため、現時点ではネット上の暫定的な検索しかしていませんが、ビルマ琥珀のミズムシ関連の記載はまったく見当たりません（ですので学術上はきわめて重要な発見になると思います）。気力が充実すれば、折を見てより丁寧に調査してみるつもりです。このような点から初期出品の価格は抑えてあります。水生カメムシ類の進化・系統・分類に興味のある虫屋さん、水棲昆虫全般に興味のある琥珀のコレクターの方には、滅多にないこの機会をとくにお勧めしておきます。 もともと Orchesia型のナガクチキかと思って入手しましたが、粗研磨段階でどうもおかしいことに気がつきました。ビルマ琥珀であることが客観的にわかるように、二枚貝類の穿孔痕部分を削り落とさず残してあります。破損した蟻の頭蓋部分も入っています。 琥珀の大きさ：9ｘ4.5ｘ4ｍｍ ＃5082 画像1：背面 画像2：背面 画像3：背面 画像4：左側面 画像5：左側面 画像6：腹面 画像7：腹面 画像8：透過光（上）、自然光・白背景（下） 画像9：手のひら（上）、白タイル背景（下） 画像10：自然光・背景黒での蛍光反応（上）、UVライト照射時の蛍光反応（下） ビルマ琥珀ではまだまとまったものがないと思いますが、バルト琥珀の水棲昆虫全般についてはWichardほか（2009）、Aquatic Insects in Baltic Amber. 336pp.がよい参考書になると思います（英語、ドイツ語両併記）。水生半翅はpp.58-71.