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#長渕剛ファンの方へ #長渕剛　最高 2013年3月20日発行 長渕剛　殺気　詩画集 殺気 黒い血が流れる日 「殺気」と共に生きて往く 「気分」という言葉がある。 俺とお前と一緒にいると気分がいいね、とか、気分が悪いよ、とかいうふうに普段何気なく使っている。でも、気分ってなんだ？　気を分け合うって書く。君と僕とが気を分け合う。つまり、僕は君に対して、君は僕に対して、本気か？　ということだと思う。どちらかが本気じゃなければ、そこから先へは進めない。 そうして本気の階段を一歩上がった先には、狂気が待っている。狂気には覚悟がついてくる。覚悟を持って狂気の沙汰に飛び込み、さらに一歩上ると、そこが「殺気」だ。「殺気」――。もう後戻りできない。前へ突撃するしかない。何もそこまで、と思うかもしれない。本気で十分じゃないかと。あるいは今まではそれでよかった。でもこれからの時代、そんなことでは真実の愛に溢れた世界なんて作れないと思う。震災直後、自分の中に得体の知れない卑怯な自分がいることがわかって、とても恥ずかしかった。ともすれば逃げ出しそうになる自分を奮い立たせるために退路を断つ必要があった。そこで僕は狂気に飛び込み、殺気の扉を開けた。気合で、とか、一致団結して、とか、連帯を組んで、とか、そういう言葉では到底目の前で起こっていることに太刀打ちできなかった。現実を直視し、死臭をかぎ、腐敗した肉体に触れ、そのあとにやってくるものこそが本当のやさしさであり、命の尊さなのではないかと僕は感じている。それこそが僕たちの時代には必要なのだ。僕らが今まで触れずに来たところに勇気を出して行ってみると、その先にはきっと可憐な花が咲いている、やさしさに包まれるような世界があるんじゃないかと信じている。 二〇一三年三月　長渕剛 (「長渕剛詩画集　殺気」より抜粋) 必要な方へNCNRにて出品させていただきます。真剣にお考えの方のみご入札くださいませ。神経質な方は御遠慮下さいませ。ご質問などありましたらよろしくお願いします。