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「宇宙の神秘」ヨハネス・ケプラー 大槻真一郎 岸本良彦 訳 工作舎 1982年 函入り 函に破れ・経年ヤケあり【値下げ交渉可能です】 「近代天文学の祖」と呼ばれるケプラーの発心の動機は形状学的問いにこそあった。ピュタゴラス、プラトン以来神秘主義のベールに秘されていた五つの正立体が、コペルニクスを経由して、新たなコスモロジーを描きだす。中世と近代、神秘と合理、芸術的創造力と科学的創造力の未分の動態が、ここに躍動する。 ヨハネス・ケプラー Johannes Kepler 1571年、ドイツのヴァイル・デァ・シュタット生まれ。テュービンゲン大学で学ぶうちに、コペルニクスの太陽中心説に傾倒。グラーツの神学校で数学・天文学を教えるかたわら、処女作『宇宙の神秘』(1596)を著す。本書で示された『形而上学的必然を物理学的手法で証明する」方法論をさらに進めて、『新天文学』(1609)に発表。いわゆるケプラーの3法則のうちの楕円軌道の法則(第1法則)、面積速度一定の法則(第2法則)を確立。さらに『宇宙の調和』(1619)で第3法則(惑星の公転周期の2乗と太陽からの平均距離の3乗が比例する)を提示し、近代科学の基礎を築く。1630年、職を求めて漂泊中にレーゲンスブルグに死す。 大槻真一郎 1926年生まれ。主に古代ギリシア・ローマから中世・近世ルネサンスの研究・翻訳・解説を手がける。『ヒポクラテス全集』全三巻(エンタプライズ)、『プリニウス博物誌』「植物編」「植物薬剤編」(八坂書房)、『ディオスコリデスの薬物誌』(エンタプライズ)、パラケルスス『奇蹟の医書』、『奇蹟の医の糧』(工作舎)などの原典翻訳を精力的に推進。ホメオパシー医療、シュタイナー農業中心の宇宙医療、化学元素の生態的特徴表示などについても研究を進めている。 岸本良彦 1946年生まれ。1975年、早稲田大学文学研究科博士課程修了(東洋哲学専攻)。明治薬科大学教授(史学・医療倫理・薬学ラテン語担当)。 上代中国思想史および古典ギリシア語・ラテン語による哲学・医学・天文学関係の著作の翻訳研究に従事。訳書に『ヒポクラテス全集』(共訳、エンタプライズ)、プリニウス『博物誌』「植物編」「植物薬剤編」(共訳、八坂書房)、ケプラー『宇宙の調和』(工作舎)がある。
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