妙薬博物筌（文政板） 【判型】半紙本7巻7冊。収録順に縦225・217粍。 【作者】藤井見隆（政武・以求子）編。鳥飼洞斎序。 【年代等】天明4年初刊。文政元年再刊（［大阪］伊丹屋善兵衛板）。文政6年秋再刊。［大阪］伊丹屋善兵衛板。 【備考】分類「薬物」。文政6年板を全冊収録（袋綴じ展開収録）し、文政元年板も抄録した。諸家の妙薬秘法や即効性のある薬種などについて書きためたものを、薬種名や疾病名のイロハ順に排列した和漢妙薬事典。凡例に「此集は諸家の秘方、即効ある者を多年伝受して之を書写、并に、近来見聞する所、和漢の妙剤を雑記したる数十巻蓄（ツ）んで書函に満（ミテ）り、蠹魚（トギョ）の蝕（ムシバマ）んことを恐れ、…精華を撮（ツマ）み約（ツヅメ）て一帙とし、庸医、童蒙の徒も了解（サト）し易からんため、文辞を不荘（カザラズ）、俚語を以て仮名に誌（シル）し、いろは字を用て病門を分類す」とある。 ★原装・題簽付（4巻のみ題簽欠）・良好（4巻目次部分破損あり＊2行ほど一部判読不可）。稀書（『国書総目録』で数カ所）。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、19万4400円】。