840円
「les objets singuliers-建築と哲学」 ジャン・ボードリヤール / ジャン・ヌーヴェル / 塚原史 定価: ¥ 2,200 #ジャン・ボードリヤール #ジャン・ヌーヴェル #塚原史 #本 #BOOK #人文 #社会 #建築 #哲学 #社会 #アート 現代フランスを世界に代表する哲学者ボードリヤールと建築家ヌーヴェルが、緊張感あふれる知的連帯をベースに「建築と哲学」をめぐって縦横自在に語り合った記録。本書の特徴は「対話」にあるが、この種の仕掛けにありがちな安易で妥協的な受け答えではなくて、一人の発言が幾頁にも渡り、反論と再反論が織り成されるまさに「決闘的」体験となっている。 「建築にとって真実は存在するか?」というボードリヤールの問いから開始された「対話」は、まずヌーヴェルによって、建築とは「その固有の目的の彼方」「現実的なものの限界の彼方」に存在するのではないかと言い換えられ、それを受けたボードリヤールがいくつかの実例(ポンピドー・センターや、あの世界貿易センター!)から「めまいを誘う特異なオブジェ」としての建築が体現する他者性を、そうした「彼方の建築」のうちに見いだそうとすると、今度はヌーヴェルが、主体と客体の啓蒙的弁証法を乗り越えて、「知と非知の臨界」に位置する「限界としての建築」を提案する、といったぐあいに「対話」は思想と建築の現代的可能性を問う、スリリングな方向に発展してゆく…。 知の集積地パリから発信されたボードリヤール×ヌーヴェルの対話は、終わりと始まりが混在して、たしかな行方がまだ見えてこない同時代の文化状況をラディカルに、つまり過激で根源的に問いなおす視点から、哲学(思想)と建築の結びつきをめぐる本質的な問題を、まさに現在進行形で読者に提起している。なお、フランス語で刊行されたこのテクストは、その後、英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語など各国で翻訳出版され、世界中で静かなブームを呼んでいる。 購入後、一読し本棚に眠っておりました。 目立った汚れ等なく、未使用品に近いです。 本上部に購入時点からありました、紐で縛った後の様なものがついております。