★★【古本】ユダヤ人世界征服陰謀の神話　シオン賢者の議定書（K

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中世史を専門とする私がなぜ現代史に手をつける気になったのか、よく尋ねられる。答えは簡単だ。ヒトラーが「ユダヤ人問題の最終的解決」と呼び、のち「燔祭（ホロコースト）」と呼称されることになったあの大量大殺戮のアイディアはどこから生まれたのかを知るためである。　ナチとその共犯者の手で殺された非戦闘員の三分の一がユダヤ人だった。第三帝国（ライヒ）と戦った東欧諸国ーーソビエト連邦、ポーランド、ユーゴスラビアーーの民間人死者は全人口の十一〜十二パーセントに達し、ドイツ本国でも八〜一〇万の精神病院入院患者がガス殺された。二五万人のジプシーもユダヤ人と運命を共にしている。それでもなおユダヤ人と彼らとの間にははっきりした隔絶がある。ユダヤ人は彼らのためだけに取っておかれた特別の憎しみによって狩り立てられたのだ。死者はヨーロッパ・ユダヤ人の三分の二。ゲットーで飢えと病気のために死んだ数を含めなくとも死者は五〇〇万から六〇〇万の間に達した。これらの人々は一つの交戦国を形成しているわけでも、明確な民族集団を形成しているわけでもなく、英仏海峡からヴォルガ川に至る前ヨーロッパに散在し、ユダヤ教信者の子孫であるということの他には何の共通性も持たない。この奇怪な現象をどう説明したものだろうか？　大戦中、人種根絶が現に信仰しつつある時から私はこの問いをかかえ込んでいた。私がこの問いの答えとおぼしきものの輪郭を感じ取ったのは、戦争が終わってからのことである。一九四五年冬、中欧で動員解除を待機していた時、私は偶然のことからナチス及び親ナチ派のイデオローグの文書を収集した書庫を訪れる機会を得た。数ヶ月にわたってその文書をつぶさに読み、同時に尋問されていたSS隊員の口からそのなまの声を聴取しているうちに、私の心の中に一つの強い疑念が湧いてきた。 ■形態：横13.7×縦19.5×厚3.5㎝　厚表紙　 ■頁数：470頁＋原注解説31頁 ■著者：ノーマン・コーン ■訳者：内田樹 ■発行者：高濱宏次 ■発行所：KKダイナミックセラーズ ■発行年：1986年初版本 ■定価： ■状態：カバー・帯なし　表・裏・背/汚れ　天・地・小口/ヤケ・シミ汚れ　中頁/良 ■発送：ヤマトコンパクトにて発送　時間指定可コメントにて ◆午前中◆14時〜16時◆16時〜18時◆18時〜20時◆19時〜21時 #NEZUユダヤ人